歌の過緊張性発声障害は「確かな耳」を持つボイストレーナーでないと治せない

query_builder 2025/10/30
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歌唱時の「過緊張性発声障害」は、歌が大好きで長年歌っている人でも起きることがあります。


身体の加齢の変化や、風邪を引いた後の後遺症、慢性的なストレス等によっても、

過緊張性発声障害」は引き起こされることがあるのです。


発声とは、決して変わらないものではなく、常に変化するものです。

自分では変えているつもりはなくても、

「今まで通り」に歌っているのに、うまくいかない事も起こってくるのです。


長年ポップスを歌って来ている生徒のAさんも、最近になって

吸っても吸ってもフレーズが歌いきれないほどすぐに息が足りなくなる

まして1曲フルコーラス歌えないほど声が疲労する、


操れる音域が狭くなる、という現象が起きていました。



これは、「声帯間に息漏れ」が起きていることを意味しています。



それは、声帯が閉まっていないから息漏れするではなく、逆に締まりすぎているがゆえに起こるのです。


声帯の靱帯部分を超えて、広範囲に喉を絞りすぎているのです。




「息と声」の根本部分に力みがあると「息が持たない」感じになります。

吸っても吸ってもワンフレーズ息が持たない、ということが起こってくるのです。


これは


張り上げるような「大きな声量」でしか歌えない、という人に多く見られます。Aさんもそうでした。

沢山息を吐きながらのどを強く閉めることで音程をかせいでしまい、

どうしても「大きな声」になってしまっていたのです。




Aさんは、昔、他のボイストレーニングスクールで、

「息をのせるように歌う」と教えられていたせいで、


「沢山息を吐くこと = 声に負担が無い、」と思いこんできた癖があります。

これは全くの逆で、


喉頭部分で「息を吐いて」歌っていると、声帯に息をぶつけるようになり、息を押しながら歌うようになっているのです。


そうなると声帯はすぐに疲労します。



それでもAさんとはもう長い付き合いなので、

いつも笑顔で、ああでもないこうでもないと言いながら楽しくレッスンをしています。


まずはAさんに、歌いだす直前「大きく息を吸う」ことをやめてもらいました。

Aさんは、いつも息が足りなくなるからと、胸まで使って大きく息を吸い過ぎているのです。これが喉頭や胸に力みが入る元凶なのです。


そして、大きく息を吸いこまずにむしろ息が小さく出ていくくらいの始まりで、

「唇をあまり離さないで」、「つぶやくように」、

まるで鼻歌のように小さな声量で歌ってもらいました。


始めはいつも大きな口を開けて大声量で歌っているので心もとなそうでしたが、

だんだんとフレーズ中は、ラクに息が持つようになってきました。


そして、口を大きく開けないことで声域のチェンジ部分にさしかかっても舌や咽頭や軟口蓋に負担なくスムーズに声がつながります。


唇の間をあまり離さずに口を大きく開けないようにすると

顎に力みも入らないようになり、

音程の跳躍時、口内で舌面の位置が下がらないようになりました。


結果、舌骨(喉頭)に力がかからないようになったのです。


すると、

Aさんの声はだんだんと鳴るようになり、声量の強弱も付けられる情感あふれる歌になってきました。



歌を歌うことが大好きな人でも、


今までと同じようにパワーで押し切って歌えば歌える!

とやっていると、かえって発声は崩れてきます。


経験者でも一歩間違うと、どんどん声に負担のかかる歌唱に陥ってしまうことがあるのです。


身体に力を入れて、声を張り上げて歌えば「それが良い発声」とばかりほめるような

耳のないボイストレーナーでは、

歌の「過緊張性発声障害」は治せないのです。


その人の「本当の鳴りの良い声」を引き出すには、確かな耳を持つボイストレーナーを選びましょう。



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