声を出すのがつらい機能性発声障害を改善するボイストレーニング

query_builder 2025/04/28
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声帯や発声器官そのものに病変がないのに、

「声が出しにくい」症状があることを、


機能性発声障害と言います。



機能性発声障害の症状は、じつに様々です。


明らかに苦しそうな声質に変化したり(過緊張性発声障害)、


声が途切れ途切れ不揃いになったりする(痙攣性発声障害)

特徴的な症状ばかりではありません。




一見普通に話せているのにも関わらず、


身体的に「声を出すのがつらい」と感じる事もその一つです。


声質そのものは目立った異変がなく、なめらかなのに

喉頭や身体の内側に何か「つらさ」を感じながら話している、という状態だとしたら、


それは機能性発声障害の症状です。


喉頭や頸部、胸部など周辺部から声帯に力が加えられると、


声門に「息漏れ」を起こし、身体は「きつく」感じます。




舌本体の力みも、間接的に喉頭に力をかける一要因です。


声の裏返りや揺れが起きたり、震えるようになるのは、

声門の「息漏れ」の初期症状です。


その声の不安定さを抑え込もうとして

声帯の周辺を広範囲に分厚く絞めるようになってくると


身体は息をコントロールしようと力み出します。

発声時の「力みの連鎖」です。


息漏れを起こす声帯は、



下腹部や胸に力をこめて息を支えながら

何重にも固く、より強く息を吐きながら絞める、



「頑張らないと声にならない」、という感覚になっていってしまうのです。



「頑張って声を出す」ことが習慣になってしまうことで、

機能性発声障害は顕在化するのです。



発声時に

喉頭につながる舌骨筋や軟口蓋、

喉頭を包む外側の咽頭筋、頸部の筋肉、

または呼吸に関わる筋までが総動員しているために「つらさ」が起こるのです。



この発声の「負の連鎖」を発声改善ボイストレーニングで断ち切らないと、機能性発声障害は存在し続けます。



ボツリヌス注射を声帯に打つにしても

「負の連鎖」を断ち切るためのものとして1回だけと決めて、


注射の効果が無くなるまでの間に発声改善ボイストレーニングをすることです。


ボツリヌス注射を声帯に打つことで、

強制的に声帯そのものは強く閉まることができなくなります。


その間に身体が頑張ろうとする連動性の習慣も断ち切るのです。


身体の癖を断ち切れたら、不思議なことに、

機能性発声障害の症状は影をひそめてゆくのです。


機能性発声障害に、「実体」はありません。


何か別の原因がそうさせているのではありません。


自分の「頑張る」発声習慣が原因なのです。


身体の連動性を切り離し、発声器官を酷使させないようにしていくと、いつの間にか消えていくものなのです。



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