発声の「思いこみ」が、いつしか癖になる「発声障害」の恐さ

query_builder 2025/01/30
ブログ

良い声にするには、お腹に力を入れる


大きな声にするには、たくさん息を吸ってたくさん吐きながら出す


ハッキリ明るく話すには、口を横に引いて口を動かして話す


滑舌良くするには舌を動かす


このようなフレーズを、皆さん一度は聞いたことはありませんか?



これを発声の際に文字通り身体がやっていると、


発声に対して非常に負担のかかる、二次的な運動を挟み込むことになります。


接客アルバイトや、職場環境の変化、定型文の文言などに伴い

仕事だから「ちゃんと話そう」というような意識が高ければ高いほど、

早い人で半年で発声障害を発症する人もいるくらいです。



緊張する場面での発声を確実なものにしたいために、


お腹や胸の力み、下顎の力みや、舌本体の緊張等で支点を取ってから

発声するようになるのです。


最初は「これがうまくコントロールできるやり方だ」と思ってしまい、


次第にその余分な運動を付け加えた二次的発声回路が

自分の中の「ちゃんとした発声」になってしまうのです。


身体感覚は、力の入れすぎでも習慣になってしまうとそれが普通になってしまい、感覚はどんどん鈍化してゆきます。


しかしながら、無意識でも生理的範疇を超えて力を入れ続けることは

発声に関する筋や神経に多大な負荷をかけてしまいます。



機能性発声障害は、ほとんどがこの発声に関する「思い込み」で

余分な運動を付け加えたことが原因です。


身体の四肢や首や背中、肩なども、無意識にヒトによって「使い方(動かし方)の癖」が出来るものです。


身体の筋肉は非常に大きなものですが、

それに比べ発声器官は、脳から近く、ほとんどが脳神経に集中しており

非常に繊細です。


発声に関する「思い込み」だけでも、発声器官に大きな力みを与えてしまうのです。


ほとんど無意識になっている発声の「癖」に気づき、それを手放した時、

本来の発声機能が現れるのです。



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