痙攣性発声障害は「ことばの作り方」のコツを知ることで改善する

query_builder 2024/10/21
ブログ

最近、電車の車内アナウンスや、空港での搭乗カウンターアナウンス

等でも聞こえてくる声で


「あ、この声の出し方は少し発声障害が入っているなあ」と分かることがあります。


まるで泣いているかのような声の不揃い感こもり


ことばの途切れ感があり、息も苦しそうなのです。


なるべく早い適切な発声改善をお勧めしたいばかりです。


決まったフレーズや内容を一気に「意識的に」話さなくてはならないような状況が多い職種に、


「発声障害」のリスクは潜んでいます。


しかし、これはある意味、発声や発音の仕組みにおいて、

ヒトの誰もがなり得る生理的現象でもあるといえるのです。


本来、今身体にある息を「声」して「ことば」にしていくのに、

何の苦労も要らなかったはずです。


それを、「たくさん息を吸って」「お腹に力を入れて」とか

お腹から息を吐くように」などと意識していると、


次第に「吸気の力み」が入り込んできます。


吸気が胸の力を借りずに深く横隔膜を広げてくれたらよいのですが、


浅く胸で息を吸って支えると、鎖骨下の胸筋が強力になり「胸式呼吸」にどんどん傾いていってしまうのです。


胸式呼吸になってしまうと、「息を胸で吐きながら」発声せざるを得なくなります。


このように、発声障害は、発声回路にいろいろな「力み」(支え)を挟み込むことで形成されてゆくのです。


そして、最も注目すべきは「軟口蓋」の動きです。


痙攣性発声障害(の疑い)は、


胸式呼吸になっている事などによって声になりにくい素地があると

無意識に「ことばの付け方」を工夫することによって形作られてゆきます。


声がすっと声道(舌の上中央)に入ってこないところに、

子音を付けるということをしなくてはならないので、

一瞬息を止めるかのように「のどの奥」のほうで発音するようになります。


舌根が力む(引き込まれる)タイミングで発音するようになるのです。


そして舌の動きに連動して開閉しているのは「軟口蓋」です。


引かれる舌の動きによって軟口蓋は、


子音生成のための生理的な動きが出来なくなり、浮動的にならざるを得ません。


痙攣性発声障害(の疑い)は、話しづらさをカバーするために

無意識に

「ことばの付け方」に癖が出来てしまっているのです。


ならば、

舌と軟口蓋の動きが浮動的にならなくさせるちょっとしたコツと共に、声がしっかり声道に入ってくるよう仕向けることをすれば、


ことばの付け方の工夫などせずにすみます。

すると、否が応でも発声と発音は矯正されてゆくのです。


ちょっとしたコツというのは、口腔内における「舌の位置」なのです。



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