「胸式呼吸」を正し、「腹式呼吸」に変わると機能性発声障害は改善

query_builder 2024/10/07
ブログ

腹式呼吸とはなんでしょう。


良い声になるには「腹式呼吸」というイメージは定着していますが


人それぞれに考えややり方があるようで、

便利なことばの陰で伝えるのが難しいのが現状です。


単純に腹式呼吸とは「お腹を膨らませること」と思っている人が多いのですが、それは大いなる誤解です。


俗にいう「腹式呼吸」の誤解は、

日本の伝統芸能である「能」でよく紹介されているやり方のイメージから来ているような気がします。


実際には

「お腹を突き出したり引っ込めたりする」運動だけでは、腸の運動にはなりますが、

肝心な「横隔膜」は広がりません。


横隔膜は、胸がリラックスしているときほど機能します。


写真のように、

胸を落として、まず軽く喉頭をリラックスすると小さく息がでます。

その直後に上半身を前かがみに倒していくようにすると


息が「吸い込まれる」感じがします。ここがポイントです。

要は、吸おうとしないことです。


しかし、

息を「吸おう」とすると、胸に力が入ります。


胸が膨らみながらの「胸式呼吸」の直後の発声では、

肺に入った身体の息とつながらず、

そのまま胸で息を押し出すようになってしまうのです。


裏を返すと、機能性発声障害の陰には必ず「胸式呼吸」になっている、という事実があります。


胸に力が入らない、という事が「腹式呼吸」の大前提であり、


「腹」ではなく、肋骨の下部から背中にかけてが膨らむイメージを持つと、横隔膜が良く広がるようになります。


そして、しっかりと横隔膜が広がると、吸気時に声帯もしっかり開大するようになり、それが正しい声帯の閉鎖にもつながってゆきます。


「正しい腹式呼吸」の身体の回路が出来てくると、


真に肺からの呼気とつながるので

「呼気の保持」が自然と出来るようになります。

胸から「吐く息」で発声するのではないという事が分かってくるのです。

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