「お腹から声を出す」の大間違い・良い声の響きとは

query_builder 2024/08/15
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日本語の音声の印象は、英語圏の人から言わせると「タイプライター」の音のように聞こえるそうです。


ひとつひとつの音韻がタイプライターを打つの音のようにカタカタと小さく区切れているように聞こえるというのです。


英語を始め、欧米人の発話を聞くと、声が滑らかにつながっているのがわかります。

最近まで行われたパリオリンピックでテレビから流れるアナウンサーの音声や、また


パリ一般市民へのインタビュー時でさえも、

何とキレイな鼻腔共鳴の音声なのだろうと、改めて感じました。


声が全て上顎中央から鼻先にかけて響きながら声が滑らかに

つながっているのです。


その中で時々「喉に鳴らす子音」などが織り交ざり、


フランス語が世界一美しい言語、といわれるのを再確認しました。


日本人は、その「鼻腔共鳴」の音感覚があまりないせいか、

声を鼻先に集める、ということが感覚的に分かりません。


この「鼻腔共鳴」というのは、鼻先に集中しながら「マ行」を言ってみると良く分かります。


「マ行」を鼻穴を塞いで言ってみてください。

声が鼻に通らず言いにくいです。

それがいわゆる「鼻声」なのです。


ですので「鼻腔共鳴」と「鼻声」は別のものなのですが、

それを混同してしまっているのです。


日本人は「歌舞伎」「能」のような伝統芸能に見られる独特な発声、

すなわち

声を「に響かせる」のを良しとする慣習があったのだと思います。


お腹を動かすようにして息を吐きながら行うこの発声は、

声とことばをノドの位置で一致させることになってしまいます。


大きな声を出す際、私達が小さい頃から聞いていたフレーズ「お腹から声を出せ」というのも、ここからきている気がします。


声とことばをノドの位置で一致させると、

それだけで声はこもり、引っ込んでしまいます。


声は鼻先に集めるように響く時、口腔に入ってきやすくなります。


そして、声はずっと滑らかにつながりながら流れ、

口腔では舌が力みなく小さく動いているのが

「通りの良い声」なのです。


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