わずかな発声時の「呼吸の力み」が機能性発声障害を引き起こす

query_builder 2024/06/22
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機能性発声障害には、


痙攣性発声障害過緊張性発声障害などの分類が

型として一応ありますが、


どちらとも器官としての声帯や喉頭、咽頭そのものに異常が見当たらないことが「機能性」と言われる所以です。


若干の声帯の息漏れ、鼻腔への息漏れがある際は、音韻の不揃いとなり

「痙攣性」の様相を呈し、


声色に強い絞扼感があり、声がこもり、絞り出す感じが強い場合は

「過緊張型」となります。


しかし、型がどちらであっても


発声時に「息苦しさ」があるのは共通しています。


呼吸と発声とを同時に両方頑張っているがゆえに多大な「疲労感」があります。



もちろん声の原動力は「息」です。


ですが、当校の発声障害の改善ボイストレーニングでは、

始めに「呼吸」の事を一切やりません。


なぜなら、

身体における「呼吸の力みこそが、発声障害の元凶だからです。



しかしクリニックや街の歌の教室では


「まずは腹式呼吸」、とばかりに

「お腹を動かす」ようなことをさせます。


そして「息を吐け」と教えます。


「お腹に力を入れて息を吐く」、実はこれは全く腹式呼吸ではないし、発声にとって良くないのです。


感じてみてください、「お腹に力を入れる」と、胸のほうまで

力が及んでいるのが。


胸にわずかでも力があると、意図的に息を吐かなくてはならなくなります。

その時に声帯に力みがかかってしまうのです。


そして、「息を吐く」ことをしていると、

その反動で身体は大きく息を吸おうとしてきます。


それがまたかえって、声帯に力みを加えることになるのです。


ですので、とにかく大きく「息を吐く」「息を吸う」ことが、

「呼吸の力み」となります。

また、「息を持たせよう」としてお腹に力を入れることも

「呼吸の力み」です。


これが身体に習慣化されると、意識的な発声時にかぎって


「呼吸の力み」を伴い、「話しづらい」「息苦しい」発声障害の症状が引き起こされることになるのです。



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