滑舌が悪い・声がこもるのを放置しないほうがいい理由

query_builder 2024/05/21
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滑舌が悪い、というのはどういうことをさすのでしょうか。


ことばがハッキリ聞こえない」、ことを指している意味合いが多いと思います。

「ことばの明瞭度」が低いのです。

もごもご言っている、という印象ではないでしょうか。


実は、この「ことばの明瞭度の低さ」の根底にあるのは「声のこもり」です。


のどの奥で声が響いて、母音の変化が不明瞭になり、それで

ことばが聞き取りづらくなります。


まずは、土台となる発声を改善し、「声の通りを良くする」ことが

滑舌改善の第一歩なのです。


そして

「ハッキリ話そう」とやりがちなことが、「口をしっかり動かそう」とすることです。


これをしようとすることで、

かえって口腔内の舌の動きが制限されます。


すると舌の根元のほうにばかり力がかかり

ますます声が引っ込むという悪循環になってしまうのです。


また、「ハッキリ話す」ことを口を横に引いて、ひたすら笑顔で話す、と勘違いすることも多くみられます。


発声が良ければそれでも良いのですが、

発声が悪い人がこれをやると、

舌根のほうに力が行きやすくなり

喉頭に力がかかることで、息が自然に流れなくなり


「息を強く吐きながら話す」という癖をつける原因にもなります。


これでは、肉声の中身が息声になり、

次第に声帯を強く閉めたり、

身体のどこかに支点を取りながら頑張って話す、という悪影響が出てきてしまうのです。


身体が頑張ることが習慣化し、

発声器官に過剰な力みをかけることが長期化すると発声障害にまで進む場合もありますので、

滑舌の悪さを放置しないことをお勧めします。



また、「滑舌の悪さ」の中には


ことばの所々でつっかかる、流暢性に欠ける、という意味合いで用いられることもあります。


勘違いされやすいのが、

自分は「舌の力が弱いのか」と思ってしまうことです。


これは実は全くの逆で、舌に力みがあるせいでことばが言いにくくなるのです。


「舌を動かそう」とすることで

ある音韻から次の音韻につながる時に声が止まってしまうのです。


徐々に、生理的に声を止めたほうが言いやすい、という風に変化してしまうこともあります。


発音の「二次的な工夫」を無意識に作ってしまうことは、

発声障害を形成する芽にもなります。


滑舌の悪さを放置せず、正しい聴覚的判断の出来る専門のボイストレーニングをお勧めします。


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