ナレーター・アナウンサーが陥りやすい文末の声のかすれ・声の割れ

query_builder 2024/04/26
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ナレーターや、アナウンサーを目指す方が教わることに、


「文末に向かって声の高さが低くなる」、という内容があります。



これは、言語学的に「自然下降」と呼ばれる現象です。


文章の終わりに向かい自然に声のトーンが自然に下がっていくというものです。


しかし、これは「自然に」起こる現象なのに、


「意識的」に文末でトーンを低くすることを習慣にしていたために、

声が下がり過ぎて


声が割れる、声がかすれる、という事が起こってくる場合があります。



これは、まぎれもなく機能性の発声障害の初期症状です。



声そのものが舌と硬口蓋の狭い間の「声道」を通り、外界に通りぬけていくことが出来なくなる状態です。


声が通りぬけるよりも「ことばにする」ことが優先されるため、


舌根が下がり、

声がのどの奥に逆行し喉頭内の圧力が高くなります。


すると声帯が生理的な範囲よりも広く(強く)閉まることを頻繁に繰り返します。これにより、


文末になるたびに、声の高さが下がり過ぎ、声が割れる、という自動化が生まれるのです。

感覚的には「声が奥に引っ込み」「声がこもり」言いづらくなります。


さらに、これを放置し、

声が引っ込んだまま無理やり「ことばにする」ことを繰り返していると、


軟口蓋の異常な動きや、呼気が一瞬止まって発音する、等の

二次的な「工夫」を挟んで発音するようになります。


そして、「特定のことば」の並びになると自動的に力んでしまう


という特異的な症状も現れるようになることもあります。



このように、文末に向かって声が割れる、かすれる等の症状は

放置せず、早めの発声改善をお勧めします。


声を「声道」に取り抜けさせながら「発音」する、という


ことばを習得した際の原点に戻ることで、緩和され正常な「自然下降」が実現します。



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