たった1回のレッスンで、難しくて速い曲が歌えるようになった!

query_builder 2021/11/03
ブログ

着物ライバー MIHO さん から、

「ライバーたちの「歌のコンペティション」があるのでレッスンお願いします!」と久々に連絡が来ました。

 

レッスン当日も

着物ライバーらしく、藍色地に茜のかすり模様のあしらわれた「上田つむぎ」という素敵な着物で来てくれました。

 

yoasobiの「夜に駆ける」という曲をレッスンしたいとのことで、

MIHOさんは

「この曲カラオケで歌ってるんですが、早いし音程も高いし、息切れしちゃうし、途中でグダグダになっちゃうんです。いつも最後まで歌いきれたためしがありません。」

 

なるほどこの曲は、音程は女性キーにしても高い音が沢山出てくるし、テンポは130で早いですし、歌詞はぎっしりです。

最近の流行りの曲に共通したことですね。

 

まずMIHOさんの元々の高めの声を、柔軟にするためにまず取り組んだのは、地声と裏声の行き来 です。

この曲は地声と裏声を行ったり来たりを繰り返すだけではなく、テンポも早いので「瞬時に」行えることが必要です。

 

瞬時に行うための弊害になっているのは息をのどでたくさん吐きすぎることです。

 

「よく歌うには息をたっぷり吐いて」というフレーズを聞きますが、これは誤解されていることが多いので注意が必要なのです。

呼気調節機能が未熟で、喉頭や舌に力みが少しでもある場合、声帯が不用意に強く閉まる原因になってしまうのです。

 

呼気を横隔膜で持続させる土台の上での、デリケートな音程調節が成り立っていないまま、

息を喉頭で吐き出しながら声帯を閉める粗大な音程調節の仕方で歌っていると、声帯開閉に矛盾が起きやすくなります。

 

なぜなら、息を吐くときは「声帯は開こう」としているのに、「声帯を閉じよう」とするのですから、

同時に二つのことをやらなければならなくなり大変なのです。

 

地声と裏声行き来も「息を吐く」ことに加えて「声帯に力を加えて」行わなければならず、瞬時に切り替われず

時間がかかります。

 

また、「息を吐きすぎない」発声にする秘訣は 顔面(上顎)の共鳴 を感じられるようになることです。

 

この顔面への共鳴を感じられるようになるためには、喉頭周りの筋や、軟口蓋、下顎の脱力が欠かせません。

これらに少しでも力があると、自分の「息の状態」が感じられないからです。

しかし、本当に脱力できた拍子に「顔面への共鳴」が出来ているといえます。

 

MIHOさんは始め、下顎の力みが邪魔をして、さらには口筋周りも頑張りすぎて「息を吐きすぎて」いたので、

歌声が息混じりになっていたのですが、

脱力するにつれ、少ない力で声の芯が鳴ってくるようになりました。

 

そして次に、高めの声のトーンで 文字数の多い歌詞を、一息でワンフレーズゆっくり読む という事をやりました。

これだけでも 呼気の保持 を横隔膜のみならず身体全体が行えるようになるのです。

 

この後、音程をしっかり一音ずつ出さずともあたかも歌詞を読んでいるかのような感覚でなめらかに、少しずつ歌になってゆきました。

するとどうでしょう!MIHOさんの歌声は「顔面の共鳴」になり急に伸びやかになり、何なく1コーラス歌ってしまいました!

 

「そのまま、そのまま!力を入れずに 声を自由に裏声と地声を行ったり来たりさせながら~!」

とても良い感じだったので私は「いける!」と確信したのです。

 

テンポ130でも先ほど歌詞を読んでいたのでそれほど早く感じません。

そして、とうとうフルコーラス歌い切れてしまいました。

 

MIHOさんは

「わ~!スゴーイ楽にフルコーラス歌えちゃいました!こんなの初めてです!」

と、自分でもビックリしながらも、嬉しそうな満面の笑顔です。

 

それからもMIHOさんは、歌のレッスンを続けており、高音がとても楽々出るようになってきました。

今では、どの曲も伸びやかな力みのない地声(表声)で、原曲キーで歌えてしまいます。

そして、歌謡曲系やJポップス、懐メロ系、と幅広いジャンルの歌にどんどん挑戦しています!

 

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