痙攣性発声障害の声の震え、声の途切れ、声のつまりの正体

query_builder 2020/02/26
ブログ

けいれん性発声障害の声の症状に診られる、

 

 声のとぎれ声の揺れ(震えている感じ)、声のつまり声の抜け とは

いったい何なのでしょうか?

 

これは、息を受けて声帯が振動し、「鳴っている」わけですが、

声帯に、力がかかってきていることを意味します。

 

これは喉頭の周りから「喉頭」へ力がかかっていることとイコールです。

さらに、

共通している特徴が、「軟口蓋に力みがある」ということが挙げられます。

この軟口蓋の力みがあることで、「子音生成に伴う 息とのタイミング」 を操作してしまうことが分かってきました。

少しでも話しやすいように身体が無意識にそうしてしまうのです。

 

私たちの喉頭内の感覚 は、少しの水分や食べ物を誤嚥してしまった時

すぐにむせてしまうように、非常に敏感に出来ています。

しかし、「声帯そのもの」の感覚はほとんど無いに等しいのです。

声帯そのものに声帯ポリープや声帯結節が出来ても痛くないのはそのためです。

声帯そのものの感覚が無いので、相当閉めてしまっても分からないのです。

 

喉が閉まっているな、という感覚がある場合は、すでに喉頭の外側が相当力んでおり、 周りから喉頭に力がかかっている、ということなのです。

 

そして私たちは

意外にも咽頭(口を開けたときに見える範囲)の感覚というのは相当鈍いようです。

軟口蓋の動きの感覚というものは分かりづらく

鼻腔への入口なども普段意識しません。

 

鼻がつまると息がしにくいと感じたり、

鼻水が大量に降りてくると何か違和感を感じたりと、

口と鼻の境目に軟口蓋が存在していたことに気が付く程度です。

このように軟口蓋の感覚は、漠然としています。

ですので、軟口蓋が力んでいても自分では分からないのです。

 

また口腔内において

味覚そのものは舌という器官が感じているのは分かるのですが、

舌そのものの形状や位置などは気にしません。

ですのでこれもまた舌本体が相当力んでいても、自分では力ませている感覚もないし、気が付かないのです。

 

また、これに関連して、

下顎も、力んでいても自分では気づきにくい部位、ということが挙げられます。

正確に言えば下顎を開閉、動かす関節筋ですが、

下顎をダラリと緩ませておくことが出来ないと、常に関節筋に力みがある状態に陥りやすいのです。

 

この下顎という骨には喉頭につながる筋肉がたくさんあります。

この外側の一番大きな枠組みと喉頭につながる筋肉群が力んでいると、

喉頭の位置や動きの変化が生まれ、結果、喉頭内の声帯へ影響を及ぼします。

 

口腔内の舌や軟口蓋が力むと、それだけで咽頭の形状は変化しますし、

咽頭から喉頭につながっている筋もたくさんあるので声帯へ影響を及ぼします。

 

通常、発声時、咽頭や喉頭に余分な力は一切かからずに行っていたものなのですが、

意識的に力んで発声する習慣が長引くと、次第に生理的な発声の回路が塗り替えられてしまいます。

これが、痙攣性発声障害の根本原因です。

 

「どうやって声を出していたかが分からなくなった」

ということをよく聞きます。

しかし、感覚を研ぎ澄ましながら発声改善ボイストレーニングを行ってゆくと、

身体が「力んでいる」感覚が自分で分かるようになってくるのです。

このようなことを踏まえ、発声時に自分が無意識で行っていた習慣 を見直し、

まず気付くことが、痙攣性発声障害 の改善の最も近道です。

 

 

 

 

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