発声障害と「歯並び矯正」「かみ合わせ」との関連性

query_builder 2019/06/09
ブログ

発声障害と「歯並び矯正」「かみ合わせの歪み」との因果関係

歯並び矯正によって発声障害の発症へつながるケース


発声障害とは、謎の病気ではなく、確実に原因があります。

発声器官に力みを加えてきた、ということです。

発声器官には

舌や口唇、咽頭、喉頭、声帯、軟口蓋、下顎、呼吸器などがあります。

本来発声時には、このうちのどれにも力みはありません。

しかし、どれか一つに力みが起これば、「力みの連鎖」が始まるのです。

それにより発声機能が生理的な以前のものと変化してくるのです。

 

全国からここ東京・中野にある「発声治療室レイクラブ」を訪れる方々の多くの臨床を行う中で、

発声障害を発症した方の、共通する要因が見えてきました。

 

それは

「下顎の力み」がある、ということです。

 

これを起こさせる原因の一つに 「歯並び矯正」 があります。

 

特に学生時代や成人になってからの「歯並び矯正」には、危険が潜んでいます。

 

「歯並び矯正」をすることで 後天的に「下顎の力み」が生まれるのです。

 

歯列に力をかけるので鈍痛がしたり、口内に異物感があることで無意識に下顎が力んでしまうのです。

下顎が力むことで、上下の顎は狭く固定されたようになり、咬筋に力みが入りやすくなりもなります。

 

これにより、発声の状態が今までと変化していくのです。

 

下顎の固定は、喉頭へ力をかけることに直結しています。

よって声帯が強く絞まるようになり、また、 子音の付加の仕方も徐々にかわってくるのです。

 

「かみ合わせ矯正」などでもこれと同様のことが起こります。

 

本来、日中食事をするとき以外、上下の両奥歯が合わさることはありません。

 

「かみ合わせ矯正」で、きっちり上下の奥歯が見事に合わさるようになり、それを習慣づけてしまうのです。

これが 知らず知らずのうちに下顎の位置が変化することになるのです。

また、歯並びやかみ合わせ重視のために、左右のどちらかの下顎関節に負担をかけてしまい

「ねじれ」や「歪み」を誘発することもあります。

 

下顎の位置や かみ合わせの状態が以前と変化すると、発声の状態も変化します。

 

なぜなら、喉頭は 下顎の開閉と密接な関係にあるからです。

喉頭に少しでも力がかかるようになると

先ほども述べた通り、声帯が強く絞まるようになり、また、舌の 子音のつけ方も徐々にかわってくるのです。

 

歯並び矯正を行っている方は、意識して下顎を緩める ことを忘れないようにしてください。

 

また、ストレスなどで就寝中に 歯ぎしり をする方も、下顎に力みが入りやすい傾向があるので、注意が必要です。

日中は上下の奥歯を噛み締めない、食べる時以外、両奥歯はしっかり離しているのが通常の下顎の状態です。

 

 

見た目重視のための「歯並び矯正」や、良かれと思って行う「かみ合わせ矯正」には発声障害の危険性があることを

発声治療室の臨床現場から発信したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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