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どもり、早口、声のこもり、滑舌を改善し話しやすくなった
どもり、早口、声のこもり、滑舌を改善し話しやすくなった
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2017/11/10
どもり、早口、声のこもり、滑舌を改善し話しやすくなった
発声治療室レイクラブに通う生徒インタビュー
本日は大阪出身の、
東京都在住2年目になるMさん(20代・女性)
Mさんは、
人から聞き返されることが多く声がこもる、
また話の途中に口が滑ったように早口になり、どもる、つっかえてしまう、という
という症状に長年悩まされてきたといいます。
そこで、
言語聴覚士
のいることばの教室はないかと
Webにて検索したところ、
ここ発声治療室レイクラブを見つけ、
体験・カウンセリングにいらっしゃったのでした。
Mさんは、
「私は「
どもり(吃音)
」なのでしょうか?
舌の力が弱いのでしょうか?
舌の運動は以前からしているのですが。」
と訴えます。
私は、簡単な検査カウンセリングを行い、
Mさんにこう言いました。
「あなたは「どもり」ではありません。
舌に力が入りすぎているのです。」
彼女の発することばを聞くと
「さ」「た」行、「な」行などの「s」「t」「n」の子音の発音の際、舌が中央に寄って棒状になり口蓋に押し付けてしまう「口蓋化構音」が特徴的に聴かれました。
本来、舌を口蓋(口の上天井)に接触して瞬間的に軽くはじく舌の動きが、
舌そのものの筋緊張により動き自体を重くさせているのです。よって若干、俗にいう「舌っ足らず」のような印象。
このように舌が力んでしまうと舌本来の軽やかな動きが失われ自発語に追いつかず、また硬くなった舌を力で動かそうとするため、ことばを噛む、ことばが突っかえることになります。
また、舌の緊張により構音(舌の子音をつくる働き)動きが鈍くなると、
声帯の鳴り(母音)と同期せずタイミングがずれ、ことばが滑ってしまう感じになります。そして早口になってしまうのです。
このように、
滑舌が思うようにいかない、という方は、
舌の力み
が関係している場合が多いことを知らなければません。
決して舌の力が弱いのではなく、
むしろ
舌の力が入りすぎていることが原因です
。
ですので、
舌の可動域を広げるような舌の運動、
また舌の筋力をつけるような舌の体操
は全く効果がありません。
「滑舌矯正」をうたっている教室には、
これらの事をスパルタ的にやらせるところがあるようですが、かえって悪化させてしまう事もあるので注意が必要です。
また、Mさんには
あごの力み
が強度に起こっていました。
この下あごの関節の力み、すなわち上下のアゴを狭く固定する力によって、
舌の動きを悪くしているとも言えます。
Mさんは現在、月2~4回のレッスンペースをコンスタントに10か月続けてきました。
その結果、今現在のMさんは劇的に滑舌が改善しています。
どのようにMさんにレッスンを行っていったかと言うと
まず、
発声器官の自己マッサージ技法です。
下あごの緩みを会話だけでなく日常生活から徹底
することを指導しました。
また、発声障害の方と同じように
「
舌根弛緩止気発声法
」を行いました。
今までよりももっと息を強く吐かず、声帯を強く閉めずに
呼気と声帯振動のタイミングを同期させる必要があるのです。
実は
滑舌の問題のある方も、
根底には
声帯の閉めすぎがあります
。
すなわち、
発声の弱さが
潜んでいるのです。
特に「い」母音列
にだけ問題がある方は、他の母音は良いのに「い」の母音だけ舌に力が入ったりするのです。
口の中で舌が引かれたり、棒状にさせないためには力みのない正しい母音の作り方がベースとなります。
そして
具体的にどのような舌の形になれば
正しい子音の音になるのか、「口の中の気流」の作り方を指導していきます。
さらに
正しい舌の位置、形状をキープしながら子音を母音に合体させるコツをつかみ、本来の正しいことばの響きになっていることを自分の耳で理解しなくてはなりません。
Mさんは、レッスン始めのころは、
下あごの緩んだ状態が分からず、どうしても頑張って発音しようとしてしまいます。
それはそうです。力んだ状態が普通になっているのですから。
下あごは発声器官の一番外側にある枠組みです。
これが緩まないことには、口の中の舌も緩んでこないのです。
しかし、日常生活でも下あごのゆるみを実践したおかげで徐々に上下のあごが開き始め、
レッスン内で下顎が緩んだままでも発音できる実感を得てからは、加速度的に緩められるようになりました。
これは、口を大きく開けて話すこととは違います。
口を大きく開けてパクパク動かしていても下あごに力が入っている場合もあります。本当の意味で下顎を緩ませることが必要なのです。
これをつかんでもらうのは本当に大変です。
そして
下あごのゆるみを理解できたMさんは
劇的に滑舌が良くなったのですが、
今度は始めのころ問題のあった音韻とは別の音韻がひずんできました。
当初取り組んでいた「さ」「た」行などの音のひずみが改善されたと思うと、
今度は「か」行が、特に「こ」の音韻のひずみが大きくなったのです。
実はこういうことは良くあります。
根底にある「声帯の閉めすぎ」、すなわち発声の弱さが改善されてくると、他の力んでいた音韻が露呈してくるのです。
「発声改善」が、全体の発音の良さにもつながってくるのです。
私はMさんの「舌の位置、形状」を立体的イメージしながら、
どのようにすれば正しい舌の状態になるかを伝えます。
Mさんも私のことばをしっかりとイメージしてどんどんやってくれるようになり、次第に口の中の感覚が鋭くなってゆきました。
そっして自分の発した音のフィードバックをして、きちんと聞き分けていくようになったのです。
そのようにして8か月あたりを過ぎたころ、
Mさんは言いました。
「最近は職場で話していて噛むことが少なくなりました。顎のゆるみの感覚と、口の中の舌の位置が分かるようになってからは、長文音読も気持ちよく読めます。やっと思う通りに話せている自分になれた気がします。」
Mさんは、理想の自己のイメージが明確にあるようで、「自分の声」そのものに真剣に取り組んでいる熱意がこちらにも伝わってきます。
当初よりもMさんの声は、さらっと話すだけでも声が通るようになりました。声がこもらず口の外に出るようになったのです。
そして、「やっと思う通りに話せるようになった」という彼女の中の自信が、ますますMさんを輝かせているようです。
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