過緊張性発声障害の原因とメカニズムが見えてきた
2016/07/25
過緊張性発声障害の原因とメカニズムが見えてきた
過緊張性発声障害は
痙攣性発声障害と、原因は同じです。
もともとの根本原因は、
舌に力が入ることによる、
舌根の緊張 です。
舌は筋肉の塊でありながら、片方しか骨(舌骨)に付着していません。
ですので、舌に緊張があると、その根元にも力が入ることになります。
したがって
舌根の緊張 は、舌骨の過度の固定となり、
これはいわゆる
「喉頭の力み」ということです。
この力を発声時の運動支点にしてしまっているのです。
これが、痙攣性発声障害と、過緊張性発声障害の
共通した根本原因なのです。
本来、こういった発声器官の枠組みにあたる喉頭に
力を入れて発声はしていなかったのに、
高めの声で、
大きく声を出そうとすることで
喉頭に力みを入れてから強く声帯を閉めて出す習慣が長期間にわたったことが発症原因です。
こうすることで、高い声が出せてしまうのです。
それはそうです。普段より声帯を緊張させることができるからです。
しかし高い声が出せているのもつかの間、これを長期間に渡って習慣化することで、普段の発声や中低音域の発声が出来なくなってゆくのです。
発症までの時間は人それぞれです。
声の酷使から早い人で半年~1年、長い人で4,5年、10年くらい経って発症することもあります。
本来の声帯閉鎖の状態より過緊張気味になり、また声帯閉鎖の癖が出来るため、いびつな振動状態になってもはや安定した声帯振動が得られなくなっているのです。
そして、さらに鳴りにくくなった声帯振動をカバーするような話し方の工夫をさらに加えてしまっているのです。
この二重の癖が、症状を複雑にし、症状を分かりにくくしているのです。
発声障害の正体は、「発声の悪習慣」です。
脳の病気でも、心の病気でもありません。
ですから「正しい発声に矯正」すれば機能は回復、完治できます。
声帯自体に、器質的な問題は無いのです。その証拠にいくらファイバースコープで声帯を覗いても、声帯自体はきれいなままです。
声帯にメスを入れたり、チタンを入れたりする手術や筋肉を麻痺させる注射等を施さなければ、
元の声に戻ることができます。
そして臨床をする中で分かってきました。
過緊張性発声障害の方は、
呼吸筋の緊張 が高い人に多い、ということです。
お腹やみぞおち、背中に力を入れて呼気を強く出していることが特徴です。
そのような呼吸筋を過度に固定することを、普段の声を出す前に準備していませんか?
声を出す前に、必ず大きく息を吸い、お腹やみぞおちにぐっと力を入れる、このような準備は危険です。
よく「お腹に力を入れて」声を出せ、というのですが、
実はこれが、弊害に成ったりもするのです!
この呼吸筋の過度の準備によって
まず声帯が外転(声帯が開く)しているのに、さらに力で閉めようとする二重の力が加わることで、
「ささやき声の状態」と「過緊張の声帯閉鎖」がミックスされたような声になります。
また、その強く吐きだす呼気を咽頭上部(鼻腔への入り口)辺りに力を入れて呼気調節している事例もあります。
また過緊張性発声障害の特徴は、さらに呼吸筋の過度の緊張によって、舌骨下筋群にも力みが入っていることも挙げられます。
とにかく、声を出す前にする自分なりのいろいろな「準備」をやめなくては、本来の柔らかい声の鳴りにはならないのです。
また、少しずつやさしい呼気と、声帯振動とが、同時に並列的に、両立しなくなっていることがわかります。
やさしい呼気によって声帯が鳴る感覚がなく、
声帯そのものを強く閉めて声にする、という感覚に近くなっています。それによって、声帯が閉まるか、呼気が止まるか、のどっちかになってしまうのです。
むしろその中庸が必要なのです。
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痙攣性発声障害と、原因は同じです。
もともとの根本原因は、
舌に力が入ることによる、
舌根の緊張 です。
舌は筋肉の塊でありながら、片方しか骨(舌骨)に付着していません。
ですので、舌に緊張があると、その根元にも力が入ることになります。
したがって
舌根の緊張 は、舌骨の過度の固定となり、
これはいわゆる
「喉頭の力み」ということです。
この力を発声時の運動支点にしてしまっているのです。
これが、痙攣性発声障害と、過緊張性発声障害の
共通した根本原因なのです。
本来、こういった発声器官の枠組みにあたる喉頭に
力を入れて発声はしていなかったのに、
高めの声で、
大きく声を出そうとすることで
喉頭に力みを入れてから強く声帯を閉めて出す習慣が長期間にわたったことが発症原因です。
こうすることで、高い声が出せてしまうのです。
それはそうです。普段より声帯を緊張させることができるからです。
しかし高い声が出せているのもつかの間、これを長期間に渡って習慣化することで、普段の発声や中低音域の発声が出来なくなってゆくのです。
発症までの時間は人それぞれです。
声の酷使から早い人で半年~1年、長い人で4,5年、10年くらい経って発症することもあります。
本来の声帯閉鎖の状態より過緊張気味になり、また声帯閉鎖の癖が出来るため、いびつな振動状態になってもはや安定した声帯振動が得られなくなっているのです。
そして、さらに鳴りにくくなった声帯振動をカバーするような話し方の工夫をさらに加えてしまっているのです。
この二重の癖が、症状を複雑にし、症状を分かりにくくしているのです。
発声障害の正体は、「発声の悪習慣」です。
脳の病気でも、心の病気でもありません。
ですから「正しい発声に矯正」すれば機能は回復、完治できます。
声帯自体に、器質的な問題は無いのです。その証拠にいくらファイバースコープで声帯を覗いても、声帯自体はきれいなままです。
声帯にメスを入れたり、チタンを入れたりする手術や筋肉を麻痺させる注射等を施さなければ、
元の声に戻ることができます。
そして臨床をする中で分かってきました。
過緊張性発声障害の方は、
呼吸筋の緊張 が高い人に多い、ということです。
お腹やみぞおち、背中に力を入れて呼気を強く出していることが特徴です。
そのような呼吸筋を過度に固定することを、普段の声を出す前に準備していませんか?
声を出す前に、必ず大きく息を吸い、お腹やみぞおちにぐっと力を入れる、このような準備は危険です。
よく「お腹に力を入れて」声を出せ、というのですが、
実はこれが、弊害に成ったりもするのです!
この呼吸筋の過度の準備によって
まず声帯が外転(声帯が開く)しているのに、さらに力で閉めようとする二重の力が加わることで、
「ささやき声の状態」と「過緊張の声帯閉鎖」がミックスされたような声になります。
また、その強く吐きだす呼気を咽頭上部(鼻腔への入り口)辺りに力を入れて呼気調節している事例もあります。
また過緊張性発声障害の特徴は、さらに呼吸筋の過度の緊張によって、舌骨下筋群にも力みが入っていることも挙げられます。
とにかく、声を出す前にする自分なりのいろいろな「準備」をやめなくては、本来の柔らかい声の鳴りにはならないのです。
また、少しずつやさしい呼気と、声帯振動とが、同時に並列的に、両立しなくなっていることがわかります。
やさしい呼気によって声帯が鳴る感覚がなく、
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