たった1回のレッスンの理解で、劇的に変化するボイストレーニング
2022/07/03
第一声目がつまる、大きな声が出せない、といった機能性発声障害の症状を改善するために、
Tさんが名古屋からレイクラブに来たのは去年のことでした。
3年前から「話しづらさ」を自覚していたということでしたが、日常生活にも支障が出てきたのを感じ、
インターネットでレイクラブのことを知り、親に頼んで来たのだそうです。
Tさんはまだ高校3年生でしたが、大学受験を控えながらも将来の自分のために「自分の発声」に向き合ったのです。
体験に続けて本格レッスンを同日に行う「集中レッスン」を行いました。
その1回限りで終えたレッスンの1年後、Tさんは晴れて東京在住の大学1年生になって
またレイクラブに来てくれました。
久しぶりに会ったTさんは笑顔で言ってくれました。
「たった1回のレッスンの内容を何回も復習し、繰り返していたら、すごく話しやすくなりました!」
本当にTさんの言う通り、劇的に声の通りが良くなっていたので、私も彼女の理解力に驚きました。
喉の奥に引っ込んでしまったようなこもった声だったのが、ことばが良く聞こえるようになっていたのです。
たった1回のレッスンで行ったことは、正しい発声感覚の時に得られる「顔面共鳴」です。
声がたっぷりと口腔内に入ってくる時は、「鼻腔の共鳴」も感じられます。
実はこれが最も重要な事のひとつである「自分にとっての正しい声の高さ」をつかむことにつながるのです。
また、呼気を声にしっかりと変換するためには、舌の根元に力がかからないようにしなければなりません。
ですから舌を口腔内でなるべく力ませずに「ふわりと浮かせておく」ことも理解していました。
再開したレッスンでは、さらに滑舌が良くなるよう、正しい舌の形になるようなトレーニングをしたり、
息を力ませながら頑張って声を大きくするのではなく、
「通る声」を邪魔させない「明瞭なことば」になるためのトレーニングをしています。
大学生活が始まり、東京渋谷の街を友達と楽しく闊歩しているそうですが、Tさんの次なる夢は、
自分の望む会社に就職することだそうです。
その夢の実現のためにレッスンを継続し、 自分の声磨き に励んでいます。