在宅ワークやテレ会議で「聞き返される」声のこもり。自宅eラーニングで発声改善
2021/02/24
去年4月緊急事態宣言が発令され2か月を過ぎたころから、「声が衰えた」と感じるビジネスパーソンの相談が増えました。
一日の会話量の減少により、以前よりも「声を使わなくなった」ため、通信機器による音声でのやり取りの際
「とっさの出だしの声が出なかった」、
「大きく声を出そうとしても声量が出せない」
「声がかすれる」などの症状が現れたというのです。
そして、最も多いのが「よく聞き返される」という悩みです。
「ちょっと良く聞こえないのですが」
「もう一回言ってもらえますか?」
と先方から言われることが頻繁にあるとしたら、それは「声のこもり」があるかもしれません。
「ことばの明瞭度」は、「声の通り」に深く関係しています。
「声の通り」の良い悪いは、実は「発声の仕方」に直結しています。
土台となる発声が良くないと「声量が出せない」「声の高さを変えにくい」、「息が続かない」、
「滑舌=構音(舌の動き)が悪い」といった様々なことにも関連してくるのです。
「ちゃんと聞き取ってもらえてない」、「何か伝わってない」と感じたら、どうしても「大きく声を出そう」と、つい頑張ってしまいます。そして発声器官が疲弊してしまうのです。
特に顔を見せないテレ会議などにおいては、「音声のみ」の情報伝達になるので、
「ちゃんと話さなければ」と気負ってしまい、喉頭の締めつけ感を感じる、と訴えるビジネスウーマンもいました。
「頑張って話す」ことは非常に発声器官にとって弊害です。
そのまま長期間続けて習慣化してしまうと、「発声障害」レベルに進行することになりかねません。
発声障害は、発声器官の疲労を蓄積したまま「声の酷使」を続けることで、二次的な発声回路が構築されてしまうことです。
発声障害の発症に至った方も、最初はわずかな「あれ、何か話しづらいな」という初期のサインがあったはずなのです。
「頑張って声を出していれば出るから」と放置してきたことが、発症へのカウントダウンだったのです。
そうなる前に早く対処すれば、「根本的な発声改善」はスムーズです。
軽度の「声の不調」であればあるほど、数回のレッスンで学んだことの正しい発声習慣の実行によって早期に調子を整えることが可能です。
「声のこもり」を改善するためには、
「声道(せいどう)」にたっぷりと声が入ってくる感覚、を知ることです。
「声道」とは、喉頭の中に在る声門から口唇へ外界にまでつながる、軟口蓋と舌面の間の「声が通る道」のことです。
「道」ですから、それを狭めたり、塞いだりしないほうが通りが良いことは分かりますね。
発声器官の大枠となる下顎や、「声道」の途中に在る「軟口蓋」や、「舌」に、いかに邪魔をさせないか、にかかっています。また、「呼吸」器官にも余分な力みを起こさないことが大切です。
もっとも陥りがちな間違いは、単純に「息を強く吐く」と思ってしまうことです。
また、「口を大きく動かす」というのもありがちです。この口形を大きくすることは、かえって下顎や舌の力みになりがちです。
こういった俗にいう「発声に良い」という事柄を自分なりにやっていくと、実際には「間違った工夫」になってしまうこともあります。
発声の専門家のいる正しい「ボイストレーニング」を受けるほうが、どれだけ早道か分かりません。
レイクラブでは、自宅に居ながら「ボイストレーニング」が出来るeラーニング
「機能性発声障害のためのボイストレーニング」を開始しました。
https://tlp.edulio.com/reiclubvoitre です。
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第1部だけでも10本の動画があります。感覚的に真似てみるだけでも、発声の改善につながるヒントが沢山あります。
在宅ワーク期間に「声を磨きたい方」はぜひ検討してみてください。