歌っていて声が割れる、声がかすれる、中音域の音程が不安定等の歌の発声障害を改善
2020/03/02
歌うことは、最大の「表現」です。
歌うことでストレス発散にもなりますし、歌う人の声で癒されたりする経験がありますよね。
ヒトに備わった「発声」というものをフル活用して、音楽にしてしまう仕組みが
私たちの身体能力に誰しもあるのです。
しかし、「歌う」ことが好きすぎて「発声」をおろそかにしてしまうと、大きな代償が待ち受けていることもあります。
それは、「発声障害」です。
最近は少し音楽活動をしていた若者が、
限られた経験則でボイストレーナーとして指導している教室等が多いので、
そもそも基礎となる「発声」を深く理解していないのです。
頑張らせて声が大きくなればそれで「良い」としてしまいます。
この時、下顎に力が入っていようが、声帯を強く閉めて息を吐きすぎていようが指導者も本人も気が付きません。
それで高い音に届いたから、良しとしてしまうのです。
しかし気持ちは頑張れていても、発声器官は正直です。長期間酷使すると必ず不具合が生じてきます。
声帯そのものに声帯結節や声帯ポリープが出来てしまうことは、まだ「発声障害」の一歩手前です。(重複している場合もあります)
むしろ、声帯結節や声帯ポリープが無いと診断された場合が危ないのです。
二次的な発声回路の形成が「発声障害」の発症です。
以前はラクに歌えていたのに、声が思い通りに行かなくなったと感じる時は要注意サインです。
ここから力づくで歌えば歌うほど、
二次的な発声回路がさらに強固に形成されることになるのです。
音程が取れない、音程が思ったように出せない、
高音が出るが中音域が非常に不安定、となってきたら「発声障害」はすでに始まっています。
声が擦れる、声が震える、声が二重に割れる等の、肉声そのものが以前の鳴りと違う時は、
すでに声帯閉鎖の状態が正しい状態でないことを意味します。
高音域に入る手前の声域のチェンジあたりで声が二重に割れたようになる場合も多くみられます。
決して「ウィスパーボイス」や「倍音発声」などではなく、声帯間に息漏れが生じやすくなっているのです。
自分でも気が付かないような声帯間の息漏れがあると、無意識に音程を届かせようと
より息を吐いて、より声帯を強く閉め、カバーしようとしてしまうのです。
上咽頭や軟口蓋の動きが通常でなくなり、胸やみぞおちが 息苦しく感じたりします。
むしろ歌う時は、声帯閉鎖の強度を極限まで下げる必要があるのです。
そうでないと、
音程の移行を滑らかにつなげることが出来ないからです。
メロディーラインを、できるだけレガートに(滑らかに)つなげて歌えるかどうかがカギです。
歌う時もことばをはっきりさせようと、強く言いすぎている傾向があった場合、
声帯は強く閉まりすぎの傾向と言えます。
ことばよりも、まずは「声そのもの」がつながっているかどうかがポイントです。
声そのものがつながってレガートに歌えた時、「ことば」はより明確に聞こえてくるようになります。
発声治療室レイクラブでは、歌っている方の発声障害の改善に定評があります。
「発声障害は治せる」ものです。
もしあなたが「どうせ治らない」、と思っているのならば、
それはあなたが治らない、と思っているから治らないのです。
歌=声とは、あくまでも「発声の結果」 です。
あらゆる段階の発声でも 声は出るし歌えはしますが自分の中で「もっと良くなる」という可能性を感じるのであれば
それは、まだ向上する余地がある、ということなのです。
プロ、アマ問わず、「自分の歌を歌いたい」という強い思いがあれば、レイクラブでお待ちしています。