「痙攣性発声障害のためのボイストレーニング」本で電話応対の声のつまりを解消
2019/09/20
自宅で出来る「痙攣性発声障害のためのボイストレーニング」本
出だしの声のつまり
写真のKさん(東京都在住・女性)は長年、発声障害の症状に悩んできました。
耳鼻科に声帯の検査に行っても声帯はキレイと言われ、初めて「発声障害」の事実を知ったものの、なすすべがなくそのまま経過していたのです。
電話応対時の第一声目が出ない、と感じたり
話している途中 喉が絞まった感じになり 言葉が途切れたり 、 長く話していると息苦しくなったりと、
典型的な 発声障害の症状 です。
Kさんは、Web検索にて、Amazonの三恵社出版より販売されている私が書いた
「痙攣性発声障害のためのボイストレーニング」本を購入してくださったのです。
そして、本購入後の無料アフターケアレッスン1Hにお越しになりました。Kさんはその時こう私に言いました。
「先生の本を読んで、ちょっとこの本の一部をやってみたんです。そしたら職場で声が出やすいな、と感じてこれは効果がありそうだなと思って。発声障害は治るって確信しました。」
と、いきなり嬉しい報告ですが、Kさんはこの後、3回チケットの本格レッスンを開始しさらに嬉しい変化が起こりました。
Kさんは本をしっかり読んでくださり、予習した状態で本格レッスンに臨んでくれたのです。
すると、こちらの進めたい内容が分かっているのでレッスン内で 実際の身体感覚をつかむこと に集中できました。
1回目から 舌の形状を矯正するトレーニング もスムーズにでき、舌根弛緩止気発声法 ? もしっかり理解しました。
すると、2回目のレッスン時にも、Kさんの嬉しい報告がありました。
「電話応対の時の第一声目が出るようになりました!自分でもビックリです。出だしがスムーズに出ると気分もラクになったので電話がかかってきてもそれほど怖くなくなりました。今、会社にかかってきた電話は全部私取ってます。」
とのことでした。
「やっぱり舌の形って大事なんですね。」と、ずいぶん舌の力を抜く習慣も出来てきたようです。
よくレッスン時に生徒が「ここで出来てもいざってなると出来いんですよね。」と言いますが、
それは、頭で理解しても、まだ身体に身についていない状態なのです。しっかりと反復することで
私たちの脳は必ずその運動バランスを記憶します。
理解が浅く、身につくまで反復しないと身体は従ってくれません。そうでないと
「いざ」、その時になると、染みついてしまったなじみのやり方で行動してしまうのです。
Kさんは1回1回のレッスンを大事にして、その間もしっかりと身体に落とし込んできたので、その先の段階に進めました。
3回目のレッスンにいらっしゃった時の声には、声がすっかり口腔へ来るようになっていて、私もビックリするほどの変化を感じました。
Kさんは以前よりも声のトーンが上がり(声が喉の奥にこもっていない)、ことばの透明度もあがっていました。
これには私も嬉しくなり、
「すっかり生来の声のトーンになりましたね。さらに声の高さの幅 も広げていきましょう!」
と、舌根弛緩止気発声法の先の段階の 声の高さを自由に上げ下げするトレーニング を行いました。
声帯が強く閉まりすぎていると、声の高さを出す時に力で出そうとしてしまいます。
まずは舌根弛緩止気発声法で 正しい生理的な声帯の閉鎖状態にならないと、力押しでない「スムーズな声の高さの移行」ができないのです。
やってみると、Kさんはなめらかに高さの移行が出来るようになってきました。
Kさんは 自分の声の可能性が広がってきたことに始終笑顔でトレーニングを楽しんでいました。