どもり・早口症が治った!

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どもり・早口症が治った!

2019/07/04

どもり・早口症が治った

舌の力みを取るボイストレーニングの効果

学童期の頃から長年、どもり・早口で悩んでいたというK君(埼玉在住・20代男性)は、

新卒採用で社会人となるタイミングでから上京する際、Web検索にて当スクールを見つけてくれました。

ちょうど、新卒の社会人1年目になってすぐの研修期間中に、月1~2回のコンスタントなペースでレッスンを開始、

1年と3か月が経ちました。

 

最近k君はレッスンに来るたびに、

「だいぶ話しやすくなってきました。」と、嬉しそうに言います。

連休明け帰省から帰ってきてすぐのレッスン時には、

「親から「どもりがほとんど無くなったね」と言われました!うれしかったです!」

 

 

1年前K君がレイクラブに来た当初、確かにK君はことばの出だしが出しづらく、第1声目が出たと思えば音韻を何回も繰り返す、いわゆるどもりの症状が頻繁にみられました。

 

このどもりの原因は、実は 舌の力み にあるのです。明らかにK君の舌は力みやすく、

特に舌の先が力んでしまうのはサ行、タ行の音でした。

 

また、舌に力みがあることで軟口蓋の力みを誘発し、カ行では下顎までが一瞬力み、表情が歪み、顎がカクカクと揺れます。

 

そして、言おう、言おうと頑張るほどことばが上滑りして、早口になっていってしまうのです。

 

K君は

「小さいころから親にもゆっくり話すように、と言われ続けてきましたが、話そうとするときに舌が回らない感じになるんです。それが自分でも分かるのですが、どうしようもなかったんです。」と昔を振り返ります。

 

まずは、K君の 力みやすいために棒状に細くなっている舌を、リラックスした横に広がった舌の形にするレッスンから始めました。

 

そして、舌の動きが、狭くなった下顎の動きと同じにならないよう、口内で独立して立ち上がれる練習や、

舌先を使った構音(子音)ではなく舌面を使う構音の仕方を学んでゆきました。

 

また、ゆっくりと話す、ということがどういうことかを確実にマスターするために、

ペンを手にもち、言葉の一音一音に合わせて一打する、「音韻発声」を行いました。

昔、私たちが子供のころ遊んだ、じゃんけんして勝ったら音韻の数だけ前に進む、あの遊びです。

「チョコレート」を「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と言いながら6音歩く、あの感覚です。

 

すると、ペンの一打と、音韻がバラバラになってしまいます。K君は 単語をまとめて 言ってしまおうとする癖があるのです。

ひと単語を流れるようにまとめて言う強弱アクセントの英語ではなく、単語の一音一音をタイプライターのように高低アクセントで話すのが日本語の特徴でもあるのです。

 

K君は自分のバラバラな動きに自分で笑い出し、「こんなにゆっくり話せない癖があるんですね!」と改めて早口になる原因を実感したのでした。

 

それからさらに、一音一音の母音を引き延ばしながら話す練習や、単語の高低を出す練習をレッスンで地道に行っています。

K君は社会人2年目、順調に仕事にも慣れ、対人面においても

どもり・早口を改善したことで自分に自信が生まれてきたようです。

10月にはIT関連の資格試験も受け、スキルアップを目指すそうです。

また、来年は現在の会社の借り上げの寮ではなく、都内に引っ越す予定だそう。K君の自立の道は続きます。