発声障害がボイストレーニングでほぼ治った例

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発声障害がボイストレーニングでほぼ治った例

2019/06/19

発声障害をボイストレーニングで治したい

月1~2回のコンスタントなボイストレーニングで

本日の生徒インタビュー、20代女性S・Nさん(東京都)をご紹介します。

小柄で可憐なNさんは、大手保険会社にお勤めのビジネスパーソン。

発声治療室レイクラブに月1~2回、コンスタントに通って1年半。

今や 普段の会話の声も、見違えるほど自然な声になりました。途中、声がつまることもありません。

先日、私にこんなことを話してくれました。

「仕事中、出先で元上司とばったり出会い、お話をしたら「すっかり声が治ったね!」とびっくりされました。ホントに自分の声が良くなってるんだなあと嬉しくなりました!」

とのこと。

Nさんによると、その元上司に仕事中症状が出るたびに「ほらほら、息を吐いて、息を!」

としょっちゅう言われていたそうです。過緊張性発声障害というものをよく知らない普通の方はこういう認識になるのは無理もありません。

 

レイクラブに来た当初、Nさんはかなり重度の「過緊張性発声障害」の症状がありました。

狭くなった喉から絞り出すような声。その声はこもっており、小さな声量しか出せません。

会話中は時折、声が完全に止まってしまいます。実際に喉がつまって完全に「声が出せない」状態に陥るのです。

レッスン中も、第一声目の声の出だしで、のどがつまってしまう状態が強固で、一進一退で前に進めませんでした。

 

しかし、半年が過ぎ、舌を正しい形状にする体操が徐々に効いてきて

舌を口の中で浮かせるようにわずかに横に広げた状態にして、温かい息を感じながら声帯が鳴らせるようになった(「舌根弛緩止気発声法®」)頃から、

Nさんに改善の兆しが出てきました。

Nさんは、「息を止めないで声を出すってことが、分かってきました!」と。

正しい発声の感覚を、身体で理解したのです。

声を出す瞬間の呼吸の力みを入れない、すなわち息を止めすぎず吐きすぎず、という加減が身体的につかめたのです。

 

それから、Nさんに勧めたのが「鍼灸治療」です。

狭く固定された顎周りの筋と、首周りの筋肉などを徹底的に緩めるためです。

針治療を並行して始めてすぐには変化は見られませんでしたが、

3か月経った頃、劇的にNさんの声が良くなりました。

以前は、話していると首の前側中央の下、鎖骨上のくぼみ部分が痛くなる、と言っていたのが痛くならなくなったそうです。また、私の指示で先方の鍼灸師に顎の先の裏側なども針をしてもらうようにしたところ、

ボイストレーニングレッスンでも、第一声目の声の出だしがスムーズに出せるようになりました。意識的に行う発声と、実際の声との連動が完全に一致してきました。

 

Nさんは

「自分で思うよりかなり凝っていたんだと思います。長年の身体のコリが無くなった感じです。」

と、全身状態そのものが良好になってきたのです。

すると、増々レッスン内で出来ることが劇的に増えて、レベルを上げた段階のボイストレーニングがこなせるようになってきました。今では、音読のレベルになってきています。

Nさんは

「私は母ともこの症状を話し合って、声帯にメスを入れる外科的手術や、ボツリヌス菌注射をせずに、ボイストレーニングで発声障害を治したいと思っていたので、それが間違っていなかったと本当に思います。」と話してくれました。

 

声が出るようになって、Nさんはさらに仕事への意欲も湧きだし、スキルアップのために、

ファイナンシャルプランナーの資格を取得するための仕事も始めました。

 

この資格取得の二次試験には口頭試問もあるそうで、

今の声の調子を維持し、さらに良くするために頑張っています。